どうも、滝沢(@)です。
今回は“抽象度を上げるためのトレーニング”なるものを語らねばならないのですが、例えば本屋さんとかに行くと、
・キャリアアップのための〇〇戦略
・ライバルに差をつける!〇〇メソッド!
・ビジネスで勝ち抜くための〇〇トレーニング
といった、いわゆる頭が良くなるトレーニングのようなものと言いますか、社会人としての戦闘力を高めるための訓練方法のような書籍で溢れかえってるじゃないですか。
極めて個人的な好き嫌いの話になってしまうんですけども、昔っから大っ嫌いなんですね、ああいうのwww
ああいう特定のスキルセットを均一に習得させて”使える人材”を育成すれば、それを管理する側つまり教育機関や企業だったりの業務効率やら競争力が高まるわけですよね。
でもそれはあくまで管理する側のメリットであって、均一化が進めば進むほど、個人の独自性や創造性が犠牲にされてしまうという明確なデメリットが存在するわけです。そこには軍隊教育というか大学受験の名残りがあると。
にも関わらず、知ってか知らずか多くの社会人は、時間とお金を使ってプライベートを犠牲にしてまで、常に最新のスキルを手に入れようと能力向上をさせられている。しかもそれを個人の自己実現と結びつけてさえいると。
気持ち悪くないですか?www
そんな領域でどんなに頑張ったところで幸せはおろか成功すらも手に入らない、ということがなんで分からんのかと。
で、こういう人たちは実際に、感情や健康を犠牲にしてメンタルヘルスを壊しながら将来の不安や焦りに苦しんでるわけで、そうすると今度は“壊れたメンタルヘルスを改善する”という方向に努力しようとする。休日返上で自己啓発だったり心理的なトレーニングに勤しむわけですよ。
アホじゃないですか?www
アホじゃないですね、すいませんw
でも事実、努力によって負担を生んでその負担を改善するべくまた努力する、みたいな”個人の負担が循環し続けてる謎の構造“そのものは存在するわけで、これって個人の側が声をあげていくべき大きな社会問題だと思うのですよ。
だからこそ「こういった構造から抜け出す以外に個人が幸福や成功を手に入れる方法はない」と確信してるわけでありまして、その手段の一つとして”情報発信ビジネス”をオススメし続けてるわけなんですけども、今回はそんな強めの思想を大前提としながら、抽象度を上げるトレーニングにまつわるあれやこれやについて、簡単に語ってみたいと思いますw
そもそも抽象度とはなんぞや、という方はこちらの記事から。
▶︎「抽象度とは何か」抽象度を上げる方法まで全部まるっと一気にマスターの巻
それでは早速!
抽象度を上げる本質的なトレーニングなんてあるのか

そういう意味では、数多ある脳トレだのスキルアップ術の中では、抽象度を上げる訓練というのは個人の独自性や創造性が犠牲にされづらい数少ないものの1つ、だと思います。
抽象度の高い思考ができるようになることは、冒頭で語ったような社会の価値観や固定観念を疑うような“批判的思考”を養うことにも繋がりますし、
これだけ社会が急速に変化し続ける不確実性の高い世の中であれば、概念化したりパターン認識する能力がより大事になってくるわけですけども、これもまた抽象化の能力のなせる技であると。
・概念化:具体的な事例から一般的な概念や原理を導き出す能力
・パターン認識:繰り返し現れるパターンや周期を認識する能力
こうやって書いてみると、この抽象化の能力というのはIQのようなものとほぼイコールの関係にあることが分かりますよね。
「IQとか言われたら余計にムズく感じるんですけど!」
と思われる方もいるかもしれませんが、残念ながらその通りで、こんなもの簡単に上がるはずがありませんww
ただ、詳しくは以下の記事に書いたんですけども、
▶︎苫米地英人が語る「抽象度を上げる」を世界一分かりやすく解説するやつ
実は”特定の分野において抽象化の能力を高めるという行為そのもの”は、我々がこれまで何万回と経験してきている“慣れ親しんだ行為”でもあるのです。
つまり、すでに我々にデフォルトで備わってる脳の機能の1つでもあるので、そういう意味ではムズいと敬遠する必要は全くないのです。
営業成績が上がったとか、外国語をマスターしたとか、異性を口説けるようになったとか、こういったプロセスには必ず抽象化と具体化の能力アップが伴いますし、スポーツが上達したとか、車を運転できるようになった、といった身体性が伴うようなものですら同じです。
となると、
「じゃあ新しい特別なトレーニング法なんてあるんかいな?」
という疑問が湧いてくると思うんですけども、個人的にはぶっちゃけ「そんなもんあるかいな」と思っている派ですww
仮にもしあったとしても、それは脳トレ程度の効果であって、実用的なトレーニングにはなりえないだろうと。
冒頭で語ったような「頭が良くなるトレーニング(笑)」と同じで、そっち方向に努力したところで能力向上を謳うマーケティングの餌食になることは目に見えてるわけですねww
ただこれは、
仕事でも勉強でもプライベートでも、いま自分が取り組んでる分野において、抽象化の能力を意識的に育もうとすることこそが最も効果的なトレーニング方法である。
と言い換えることもできると思います。
要は「抽象化の意識をもって目の前のことに取り組むのが一番の近道!」という、むちゃくちゃ当たり前の結論に帰着してしまうのですww
ちなみに、この前提で情報発信ビジネス力を鍛える方法を学びたい方という方は、わがはいの無料メルマガ講座(近日公開)をご覧くださいまし。自分で言うのもなんですが、この角度から情報発信ビジネスを語ってる人は業界でも自分くらいなもんです。
抽象度を上げるトレーニングに使える本を紹介するくだり
すると今度は、
「抽象化の能力を育もうという意識で目の前のことに取り組む、って具体的にどうやるねん!」
という疑問が湧いてくると思うんですけども、抽象化の過程を意識に上げることができれば解決するわけで、つまりは、
「今まで自分はどういうメカニズムで抽象化の能力を育んできたのか?」
これが理解できればいい、ということになるはずです。
何が言いたいかといいますと、本屋さんに平積みされてるような抽象化だとかメタ認知だとかアナロジーだとかにまつわる思考力を鍛える系の本も、そういう目的意識を持った上で読む分には、十分に実用的になりうるんじゃないかなと。
例えば最近流行ってるこの本。
▶︎「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 (PHPビジネス新書)

記事の構成上、このパラグラフでは何かしら抽象度を上げるトレーニングに使える本を紹介しないといけないということで、わざわざ買って読ませていただきましたw
感想としては、やっぱりそういう目的意識を持った上で読む分にはしっかり実用的だと思いましたw
特に本の中で一番共感したのは、
「あの人の言ってることは抽象的すぎてわからない。」
とセリフを使う人は世の中に沢山いるけど、これは「理解できない」ことの代名詞として「抽象」という言葉を使ってる側面があると。
でも具体的であることは分かりやすい反面、本質を表現できない場面が沢山あるわけで、「具体は分かりやすく、抽象は分かりにくい。」というのは一概に言えないよね、という話を展開した上で、逆に抽象化の能力が高い人からすれば、
「あなたの話は具体的なので分かりにくい。もっと抽象的に話してください。」
と思われたりしてますよ?というくだり。
「具体的なものが分かりやすい」という世の中の圧倒的な多数派の発想を痛烈にdisってて笑いましたwww
ちなみにこの著者は、他にも『アナロジー思考』だとか『地頭力を鍛える』といったタイトルの本も出版されてるようなので、まあどれか気になるタイトルの本を買って読めば良いんではないかなと。
他には、このブログにもよく登場する苫米地英人氏の本もオススメです。『抽象度』という言葉そのものを作った人なので、さすがの分かりやすさを誇っております。
苫米地氏の本を読む上での注意点なんかはこちらをご覧くださいまし。
▶︎99.9%の人が誤解している苫米地式セルフトークで人生を変える方法
あとは、抽象度の高い概念に触れる的な意味でいうならば“東洋哲学”系の本もめっちゃオススメです。
西洋哲学も悪くはないのですが、東洋哲学と比べると、現実の構造だったり論理の厳密さみたいなものを重視する傾向にあるというか、「善と悪」みたいな二項対立的な思考が中心にあったりもするわけで、そうなるとどうしても抽象的な全体感を掴むにはやや限界があると。
対照的に東洋哲学は、個人の精神的な成長だったり普遍的な真理の探究に重きを置いてるというか、「アートマンとブラフマンの一体性!」みたいなむちゃくちゃ抽象的な概念が中心にあったりするわけなのでw、視野や広げたり視座を高めたりする的な意味では、こっちのほうがオススメかなと。
一応ことわっておくと、東洋哲学の方が優れてると言う意味では全くなく、西洋哲学は分析的なアプローチつまり”具体化能力”が学べるし、東洋哲学は”抽象化能力”が学べる。2つはお互い補い合う関係である、と理解しておくのが健全だと思いますw
それでいうと、中村天風氏も東洋哲学のくくりではあります。
個人的には、天風氏はヨガ哲学を当時の科学や禅、仏教、自己啓発、西洋哲学なんかと融合して心身統一法という形で『人生哲学』に昇華した、つまり世界一抽象度高いと思ってるんでww、
この機会にみなさま是非、
・成功の実現
・盛大な人生
・心に成功の炎を
1つと言わずこの3部作全て、今すぐAmazonでポチって頂ければなと思っておりますwww
あとはヨガ哲学でいうと、
・スワミ・サッチダーナンダ
・パラマハンサ・ヨガナンダ
・ジッドゥ・クリシュナムルティ
ヨガ知らん人からしたら謎のカタカナの羅列にしか見えないかもしれませんがw、この辺りの人もオススメです。
ただヨガ哲学は、身体的な体験を伴う実践をして初めて「理解」する、っていう考え方なので、本を読んで知識としてインプットしたとて、
「頭では理解できるけど、心と身体では理解できない…」
みたいな事態に陥りますww
実際読んでみましたが、ほんまに意味不明でした^^
ただ「まじで抽象度高い人ってこんなかんじなんやあ〜」と、まさに抽象度の高い視点に触れる的な意味ではオススメですw
まとめ

というわけで「抽象度を上げる本質的なトレーニング法とおすすめ本を思想強めに語るやつ」というタイトルでお送りしてきました。
抽象度を上げるトレーニングについて語る記事ということで、意図的にいつもよりも少しだけ抽象度高めなに説明してみましたww
7年以上前に情報発信ビジネスと抽象度の関係性について語った音声記事があるんで、そちらも是非。
▶︎【音声】全ては『抽象度を上げる』ことで解決する、ということ。
・抽象的な思考力とは、高い抽象度でモノを見れるかどうか
・ノウハウは、成功法則を敢・え・て・言語化したものに過ぎない
・人はそもそも言語の抽象度で物事を理解していない
・抽象度が高い感覚、まずこれを掴むことが全ての解決の糸口である
・正しい勉強の仕方、インプットの姿勢・新しい概念(ゲシュタルト)を増やす
・武井壮のエピソードを元に抽象度を上げる感覚を身につける
・ネットビジネスを元に抽象度が高い状態の感覚を身につける
・ビジネスをエネルギーの循環として捉えてみる
・抽象度を上げることで初めて、自分が生きる枠を枠として認識できる
・日頃から抽象度を上げる訓練をしていこう
というわけで今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
それでは!