どうも、滝沢(@)です。
今回は「99.9%の人が誤解している苫米地式セルフトークで人生を変える方法」というタイトルでお送りします。
セルフトークとは、自分自身に対して発する言葉のことで、そこには実際に発する言葉だけでなく、心の中で一瞬でも“思うだけ”の言葉も含む、とされております。
そして、コーチングや自己啓発の世界では、
実はそのセルフトークによって、セルフイメージが作られるんだよ!
しかも人間は、セルフイメージ以上のパフォーマンスは発揮できないようにできてるんだ。
だから夢や目標を叶えたり理想的な自分になるためには、セルフトークが非常に重要なんだ!
といった理屈で“セルフトーク”なるものを学んだり実践することの重要性を説いてくるわけです。
ただし、これには死ぬほど落とし穴がありますwww
これをガッツリ説明するとなると、前提知識が沢山必要になる系のややこしい話になってしまうので、詳しいことはサロンの限定コンテンツでガッツリ語ろうと思ってるんですが、
今回は「そのエッセンス部分だけでも先に簡単にお届けしよう」という魂胆で、お送りしたいと思いますw
それでは元気にまいりましょう!
苫米地氏が語るゴール達成のためのセルフトーク

人間は1日で最大3万5千回の意思決定をしている。
なんて言われるわけですけども、仮にその無意識も含めた心の動きを全て書き起こすことができるならば、1日で数百万文字分のセルフトークをしている、と考えることもできるわけで、そう考えれば人生においてセルフトークは非常に重要な概念のような気もしてきます。
よく言われてるのは、例えば何か物事が上手くいかなかった時は「これは俺らしくない!」と思うようにしなさい、みたいなやつですね。
有名な例が、タイガーウッズの試合中のとあるセルフトーク。
最終ホールでライバルとは1打差の状態でタイガーがトップ。ライバルが次のパットを入れれば追いつかれるが、外せばタイガーが優勝するという場面。
普通の人であれば心の中で、
「外せ!」
と念じるところだけど、タイガーは、
「入れ!」
と祈った、というエピソードですね。
その心は、
「世界最高のゴルファーである俺と熾烈な優勝争いをするライバルなんだから、この場面でこのパターを入れてくるのは当然だ!俺が認めたライバルなんだから!」
というわけです。実際にその場面で同じ考え方ができるかどうかは置いといても、言わんとしてることはめちゃくちゃ分かりますよねww
で、これが正しいセルフトークでっせと。
こういったセルフトークを日々維持しながら磨いていくことで、セルフイメージが変わり、日々の意思決定が少しずつ変わるんですよと。
確かに理屈はめちゃくちゃ正しい、というか何も間違ったこと“は”言ってない。
ただし、そうやってセルフトークの重要性や方法論を諭されるほどに、セルフトークそのものを実際よりも大きな概念として捉えすぎてしまい、最終的には、
「セルフトークを極めれば人生が変わる!」
「内部表現書き換えで全てどうにかなる!」
みたいな圧倒的な勘違い披露してしまう、というトラップが生まれてしまいますw
ここでも詳しく語りましたが、自己啓発やコーチングというのはビジネスです。
つまり、読者がより自己啓発やコーチングにハマり、日々のあらゆる悩みをコーチング理論と紐づけて解釈し、あらゆる悩みをコーチング視点から解決しようと考えてくれればくれるほど儲かるのが、この商売です。
実際に、苫米地氏が語るようなコーチング理論を実践している人の大多数は「こういった分野の理論と実践を極めさえすれば人生が変わるに違いない!」と信じていますし、もちろんかつてのわがはいも、御多分に洩れずそうでしたww
ですが、おそらくコーチングの知識がない人ほど、すんなり受け入れてくれると思うのですが、
普通に考えて、そんなわけがありません。
ここをきちんと語るのが一番ややこしい話になるのですが、結論から言うと、
今の自分が置かれた環境や、自分の強みや優位性、人生の流れのようなものがまず先にあって、セルフトークとはその流れを少しだけ加速させてくれるもの。
なのです。だから実は苫米地氏も、
「セルフトークだけ徹底してマスターすれば、人生が変わる!」
「アファメーションさえ極めれば、なりたい自分になれます!」
なんてことは一言も言ってません。言ってるとしたら、苫米地氏の発信を勘違いして受け取って発信している自称コーチたちだけでしょうw
そして、ここが非常に巧みなところなのです。
他にも苫米地氏は、
「現状の延長線上の外側にゴールを設定しよう!」
とは言ってるけど、
「これまでの人生の流れとは全然違うことをやっても成功するよ!」
とは言ってません。
めちゃくちゃポップに言うならば、
「人は自分の見たいものしか見てないんだから、同じ景色でも見方一つで景色そのものが変わるでしょう?
そう考えると、今の自分が置かれた環境や、強みや優位性、人生の流れの見方そのものを変えることって大事じゃない?」
という話をしているのです。
でも、彼の読者やファンのほとんどは、そうは理解していません。逆に理解してる人さえ多い。
つまり、もっと大袈裟に、人生を変えてくれる大きな概念として、なんなら思い通りの人生を歩むための攻略法として、捉えてしまっているのです。
そして、この歪みこそが、コーチングが儲かる仕組みなのです。
セルフトークでエフィカシーが上がる人下がる人

念のためですが、儲かることを否定してるわけではありません。むしろ逆です。
個人的にはコーチング市場はもっとデカくなって欲しいし、コーチング理論がもっと多くの人に広まること自体は社会にとって良いことだと思ってます。なのでシンプルに仕組みの話です。
で、これはわがはいの憶測になりますが、苫米地氏がこの仕組みを理解していないわけがないのです。
確かに、アファメーションを筆頭とした内部表現書き換え技術というのは、人生が大きく変わるほどのポテンシャルを秘めています。
実際に、アファメーションで人生が大きく変わった人は世界中に沢山存在しますし、わがはい自身も一度だけ、大きく人生が変わった経験をしたことがあります。
ただし、アファメーションや内部表現の書き換えが人生に大きく影響を及ぼすかどうか、セルフトークが有効に機能するかどうかは、その本人が置かれた環境や状況によって大きく異なります。
多少語弊もありますが、簡単に言ってしまうならば、自己啓発にハマってしまうような状況の人には、あまり効果がありません。
最も効果があるのは、それこそタイガーウッズのような第一線で活躍しているようなスポーツ選手。
つまり、外部環境が非常に強く、人生の方向性がハッキリと決まっている状況において、極めて効果的に機能するのです。
でも、日本中どこを探しても、
「どういう状況の時にこそ、セルフトークが有効に機能するんだよ!」
といった話をしてくれるコーチは1人もいません。
「それがお前だって言いたいんだろ?」
と思った方もいるかもしれませんが、ほんとにそう思いますw
「これまでの自分とおさらばして生まれ変わりたい!」
みたいな状況の人が、自己啓発やコーチングビジネスの太客なわけですから、そんな人に、
「あ、あなたはアファメーションしても人生変わりませんよ?」
なんて言えるわけないですからねw
だから苫米地氏は”現状の延長線の人生”を徹底的に否定するのです。
ただ、わがはいはそういう情弱をターゲットにしない、というルールでやってるから言えるというだけであって、もしも彼らと同じ畑で商売していれば、商魂逞しくこんなネタバレはしませんww
効果的にコンフォートゾーンを変えるためには

と、界隈disと捉えられかねない内容になってきたので話を戻すと、
今の自分が置かれた環境や、自分の強みや優位性、人生の流れのようなものを、なるべくバイアスなく客観的に捉えること。
というのが、アファメーションやセルフトークよりもよほど重要なことであって、その上で、
セルフトークというのは、心の流れの方向性みたいなものを規定するものであるからして、それを実際の人生の方向性となるべく一致させることによって、意思決定が早まったり、行動が促進されることで、人生が加速して、ゴールを達成することに大きく貢献するよ!
という順番であり、
はじめにセルフトークありき
はじめにアファメーションありき
では決してない、ということです。
例えば、ネットビジネスで年収2〜3万円くらい稼げるようになった人が陥りがちなトラップの1つとして、実業をやりたがる、というのがあります。
「毎日パソコンカタカタするよりも”実業家”ってなんか響きがカッコいいし、ちょうどネットビジネスもつまらなく思えてきたから、人生の新しい挑戦としてやってみよう!」
みたいな思考になって、これまで積み上げてきたネットビジネスの事業とシナジーも起こさずに、全く優位性のない領域に戦いを挑んで、金と時間と労力をドブに捨てるというトラップ。もちろん経験済みですw
これも、実業そのものが良い悪いという話ではなく、今の自分が置かれた環境や、自分の強みや優位性、人生の流れのようなものを無視していることが原因。
つまり、タイミングを間違っているのです。
(逆に上手くいった人はタイミングが合ってる)
そんな時に、現状の延長線上の外側にゴールを設定するという意味を勘違いして、
「俺は実業家として大成功している!」
なんてアファメーションして、そっち方向の勉強ばかりし、目の前のことを疎かにして、
「自分は人生の次のステージに行くんだ!」
と言わんばかりに鼻息荒くなったところで、そもそもの根本原因が”虚無”なわけですから、うまくいくわけがありませんwww
ネットビジネスの虚無についてはこちらの記事がおすすめです。
▶︎ラットレース人生から抜け出す方法と学生時代に起業したら人生虚無った話
そして、ほとんどの自己啓発やコーチングは、こういった“人生の流れやタイミング”という極めて重要な概念については全く触れてくれません。
流れやタイミングはビジネスにおいても死ぬほど重要ですが、この業界でこれについてアドバイスできるコンサルタントもほとんど見たことがありません。
なぜなら、ムズいからですwww
ムズいからアドバイスできる人が少ないというのもありますが、ムズいからコンテンツにしたところでみんな興味持ってくれない、というのが1番の理由でしょう。
それこそ、そんなややこしい話に興味持ってくれるのは、このブログの読者さんくらいなもんです。
とね、今回はいささか我田引水ニュアンス強めの記事でしたがw、自己啓発やコーチングに強い興味がある人は、今回の話を頭の片隅でいいので置いといて下さい。
こういった盛大トラップにハマる確率がグーンと下がりますよと。
まとめ

というわけで「99.9%の人が誤解している苫米地式セルフトークで人生を変える方法」というタイトルでお送りしてきましたが、いかがだったでしょうか?
今回はコーチングの文脈におけるセルフトークについてのみ、簡単に語ってまいりましたが、個人的には、
人間関係や人付き合いの文脈におけるセルフトークのほうが遥かに重要である、と思っております。
めちゃくちゃ導入部分だけ話すと、世の中には、
「心の中ではどう思ってても言葉に出さなければセーフww」
「頭の中では何を考えてても相手にバレなければ大丈夫ww」
みたいな考え方をする人がいますが、これが如何にヤバい考え方か、という話ですね。
「それお前全部バレてるで?」
「そんなんやから人が離れるんやで?」
というね、めちゃくちゃ毒舌テイストでボロカスに語ってやろうかと思ってますので、わがはいのメルマガサロンのメンバーさんは是非お楽しみにしていて下さいませ!w
そんなわけで今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは!